バーレーンの同窓会
亡くなった父が、高校野球の甲子園でエラーで決勝点を与えてしまった選手がいたりすると「同窓会出られないねー」とかイジワルなことを言っていたのを思い出す。
昨日のサッカー、日本対バーレーンは、日本が敵のオウンゴールで勝ちを拾った。
テレビ朝日によれば「バーレーン史上最高の選手」だというサルミーンは、バーレーンに無事帰れただろうか。
だって、もし日本がアウェーで中田英なり中村のオウンゴールで負けたりしたら、成田の警備は大変なことになるだろう。
さて、昨日のバーレーン戦。ホームで1-0で勝ち点3。これで充分だろう、他に何もいらない、上々だ。
でも、例えばジョン・カビラは「すっきりしない」と散々こぼした上に、テレ朝が「快勝」とスーパーを入れたことにもケチをつけて「弟にも言っておきます」なんて調子。
いいじゃないですか、勝ったんだから。
それに、あのオウンゴールは全くの事故とは言い難いと思う。
日本のセットプレーに対して守って守って守ったバーレーンが、引きすぎたということだってあるだろう。
あれも一つの結果、成果なんだと素直に大喜びしたい。
プレステのゲームを引き合いに出すのは不謹慎かもしれないけれど、下手クソなプレーヤーはよくオウンゴールをやってしまう。守るときに引きすぎるからだ。
だからといって、お家芸の「決定力不足」の影を引きづり続けた90分。そんな“いつもの日本”を手放しで喜べるわけではない。
まず、前半あれだけのセットプレーを繰り出して、得点ゼロというのは寒々しい(研究されてるんだろうな、とは思うけれど)
それに、スシボンはやっぱりやってくれた。あんなフォワードなら代表になんていらない。
中村が試合後のコメントで、相手DFの寄せが速くて、パスの精度がイマイチになってしまった。それがなければ決定的なボールになったことが何度もあった──というようなことを言っていた。同じことが高原のシュートにも言えるんだろう。
でも、これだけ点の穫れないフォワードを後生大事に使う必要があるんだろうか。
中澤は「(高原と鈴木の2トップについては)お互いの得意なプレーが、うまくかみ合わなかったと思う」とコメントしているけれど、そういうこともたしかにあったのかもしれない。
でも、無責任なファン心理としては、あそこまで点の穫れないフォワードなんていらない、というのが正直なところだ。
次のアウェーでのバーレーン戦で怖いのは、バーレーンのチームの意思の強さだ。
例えば、今回の試合では「アウェーで引き分けで勝ち点1」といったところにあったと思う。
だからあそこまで守っていた。
三都主や福西は上がらせない、中田英と中村に対するプレッシャー、セットプレーからのゴールを阻み続けるタフさ……と、日本チームはなかなか自由に動かしてもらえなかった。
そしてオウンゴール以降。なんとか点を取り返そうと動いてきたバーレーン。
もちろん、ディフェンスのプレッシャーが弱くなった分、三都主が動けるようになり、中田英からのボール供給が機能するようになり……といった部分もあったけれど、素早いカウンターが差し込まれる展開は、前半には無いものだった(対応できていたにしても)
次のアウェー。バーレーンはもちろん勝ちにくる。そこで「最悪でも引き分け」に持ち込むだけのタフさや寝技を日本は持っているだろうか。
間が空いてしまう分、心配もまた大きい。
心配といえば「荒れた」北朝鮮。
これからあそこに出て行かないといけない日本としては、中立国開催か、せめて無観客試合にしてくれないかなあ、というのが老婆心なんだけど、こっちもどうなることやら。
心配は尽きない。
画像は白髪のウィッグ。
どうしてこんな写真なのかというと、前回のホームの北朝鮮戦のときにもいたある観客が気になってしかたがないからだ。
ゴール裏の最前列くらいにその人はいつもいる。長髪の白髪、不自然に大きいサングラス。そして性別不明。
おじさん? おばさん? それとも、おじおばさん?どう見てもカタギには見えないんだけど、かといって芸能人の誰かにも見えないし……どなたかご存知ないですか? 謎の白髪氏の正体を。