おまえがヘンだよ!
というわけで、「アドレな!ガレッジ」の「アドレな!討論会」なわけです。
ゴリさんが後列一番下手の男の子に何をツッコんでるのかはオンエアを見てのお楽しみとして……通名ケビンくん、仕事忘れて素で笑っちゃって歯見せてます……ダメじゃん。
……って、僕も笑ってたかもしれないけど。
というわけで、テレビの収録のお仕事でした(以前の日記に書いたものとは別件)
お笑いの深夜番組、ガレッジセールの冠番組「アドレな!ガレッジ」でです。
今回の企画「アドレな!討論会」は、ガレッジと、品川庄司の二人と、ディベートをするという企画。
じつはこれまでも「何でも知ってる人(マルC:須賀原洋行)」のダミーとか、クイズ番組の仕出し回答者としてポコポコ出演歴もある僕ですが、ライターの淺川覚一朗として、初めてテレビに出演したわけです。
いやあ、それにしてもキョーレツだった……ケビン・クローンは。
・ケビン・クローンの空爆式ディベート革命
4人の芸人と対論する“アンチ芸人チーム”の8人は、6人のエキストラ+2人のプロの構成で、プロは放送作家と、ケビンさん。
ディベートの本を出し、その道のプロを自称するわりには、同じ論旨と同じディテールの繰り返し。
これで商売になるならいいもんだよなあ、というのが第一印象。
じつに「ここがヘンだよ日本人」の彼の芸風そのままでした。
でも、本業はタレント業じゃない、なんてウワサもあるみたい(元外務省官僚の親のコネまみれで省庁業務の関連企業の取締役に?)
彼は「ここがヘンだよ──」に「アメリカ人」として出演してたことで有名になったけれど、じつは、正真正銘の日本人です(日米の二重国籍──その後アメリカを選んでいなければ)
それだもの、彼が“エンドレスリピート”のために書いていたメモは、それはそれはきれいな文字で整然と書かれた漢字仮名混じり文。
和室での収録だったんだけど、彼はオープニング場面では体育座りで待機。
でも、カメラが回ってないときには正座してました。
それにしても、例によって例のとおりのアメリカ礼賛キャラは、じつに鬱陶しい!
おまけに“放送禁止用語”は連発するし、シャレになんない(まあ「北朝鮮」って言葉を出して、品川庄司のよくしゃべる方(後のおしゃべり糞野郎)に「ハイ、使えない〜。『北朝鮮』言ってるバカ〜」とツッコまれたのは僕だけど──当然カット)
でも、正真正銘の“放送禁止用語”の連発は、現場の誰一人としてツッコむこともなく、だまーってカットされていました。
しまいには「日本はアメリカの属国」「アメリカのミサイルが日本を守ってやってる」……などなど、番組の主旨とは全然関係ない話を始めて一堂ウンザリ。
あまりにヒドさに耐えかねて、放送作家さんが彼の頭を殴っちゃった。
第一線のテレビ屋に、カメラ回ってる時に素でそんなことさせちゃうくらい、それはひどい暴れっぷりだったわけです。
収録の合間……主婦のエキストラに
「空気読んでない」
ってバカにされるタレントっていうのもスゴいよね。
……ともあれ、ディベートはとても難しかったです。
じつは、「朝まで生テレビの」姜尚中教授のモノマネキャラでもやろうとか思ってたんだけど(「だからあなたは頭が悪いっていうんです」みたいなやつ)、そんな余裕は何処にもありませんでした。
半素人の悲しさ、与えられた役割を演じることだけで精一杯だったわけです。
今さらだけど、心から“朝ナマ芸人”のみなさんを尊敬しました。
「台本アリ」
「自分のキャラについて事前にスタッフから指定されている』
たったそれだけのことが、どれだけ難しいことか!
それにしても……ただでさえ少ない友だちを無くしてしまいそうで心配。
■アドレな!ガレッジ 衝撃映像DVD 放送コードギリギリ 1(DVD)その後……DVDソフト化された際に、この“人気”企画は未収録でした。
まあ、許諾問題とか色々面倒になるから敬遠されたっていうのもあるんだろうな(後日追記)