小倉さん、スベってるねえ
秋田県出身で朝の報道番組『とくダネ!』(フジテレビ系)のキャスター・小倉智昭(60)が自身のブログで、積雪による事故などに対する注意を呼びかけた(略)
「ドライブモードで発進だとか停止だとか、やっちゃダメです。1速とかでゆっくり出て行って、ローに落として、徐々に止まって行かないと。滑るんですよ」と、雪国育ちの知恵を披露した(2008年2月4日:アメーバニュース「ネタりか」)
まあなんともトンデモというか、思いっきりスベったことを書いてますけど、さっそくコメントで突っ込まれてます。
「1速発進は危ないですよ」「2速発進!」「ローは危険!」……と、ブーイングの嵐です。
これを書いちゃった小倉さんは本人の思い込みと思い上がりなんだろうけど、これを引用したアメーバニュースと、ヘッドラインに上げちゃったYahoo!は、ただの思考停止だよなあ。
ともあれ、雪道で「発進時ロー」っていうのは絶対にあり得ません。ATのスノーモードは2速発進だし、メルセデスのATは2速発進なわけです。
「オマエは雪道でどうしてるんだ?」って話ですが、僕はずっとドライブに入れっぱなしです。
だって、発進で滑ったあとにスノーモードに切り替えたとしても、次の瞬間には発進できるわけです(ほとんどしたことないけど)
それに、滑る雪道で節度の無いセレクターをビクビクしながら操作する方が、よほど危険だと僕は思ってます。
もちろんドライの高速道路やワインディングでの減速ではセレクターは活用します。でも、雪道での減速ではハンドル操作とアクセル&ブレーキ操作に集中することにしています。
また、発進や停止の度にATセレクターを操作するのは、かえって危険だ、という側面もあります。
発進時は、セレクターの操作ミスが怖いです。
セレクターがゲート式だったとしても、グイっとニュートラルにいれちゃったらどうする? ってことです。
特に停止時は、トップから一速だけ落とすならともかく、セカンドやローにまで落としてしまうと、トルクが急に変わって挙動が変化してしまうことの方がよほど危険でしょう。
レンジローバーのインストラクターは、オフロード走行の時に決してセレクターを操作させようとしません。とにかく、ドライブに入れっぱなし。
これはクルマの性能の余裕もあるとは思うけれど、前述の操作ミスの問題や、セレクターの操作時というのは“電気的な不具合が起こりうるタイミング”でもある、っていうラジカルな部分に対する“フェイルセーフ”でもあるのかな? と僕は思いました。
例外があるとしたら、シーケンシャル式のセミMTモードがあるクルマを運転してるときです。
MTモードはたしかにスムーズに加減速できるので、運転を楽しみたい時とか、冬の峠越えでアイスバーンやコーナーに神経を使う必要があるときは、MTモードです。
でも、普段はずっとドライブモードです。
安全だし、何よりラクですから。
そもそも、冬道の運転には、もっと根本的な問題があるのかもしれません。
今朝の東京程度のアイスバーンで、ドライブモードで発進できない人や、フットブレーキだけで停止できない人は、運転しない方がいい、ってことのようにも思います。
そういう人たちは、普段からそれだけの“急”発進&“急”停止をやってる、ってことですから。
【追記】翌5日朝、コメント欄がなんと“全削除”です。批判コメントだけではなく、擁護コメントも削除ってことは「なかったこと」にしたがってる、ってことですか? ……はあ。
【追記2】7日朝、閉鎖されてました……。
今朝家の前でコレを初めて見ました。
「未来型タイヤチェーン!」「脱着30秒!」みたいに、妙にレトロなコピーがついてるのがおかしいです。
もうちょい安かったら“買い”だと思うけど……。
あまりにも有名なコレですが、スベった記念に貼っときます。
http://www.youtube.com/watch?v=GZPY8EpcDpo