岩手スノボ日記 1

casa_kyojin2003-12-30

正月三日まで友人宅でスノボ三昧の予定。

ところが、現地の雪事情は「平地には雪ゼロ」「山には……あるんじゃないかなぁ」とかなり不安。
28日の電話では「雨だよ〜」との報告で、かなり脱力。



静岡からやってくる二人に、東京で三人が合流。昨日の22時前に東京を出発、岩手に向う。
未明に福島県を通過する頃には雪になって、キャリアとラゲッジスペースに装備を満載したFFのカペラワゴンは横風でグイグイあおられる。
運転はきつくなってきたけれど、この雪に祈る。

福島に入って雪が一層激しくなってきた頃、ドライバー交代を兼ねてPAに。
普通のミニストップがあったことに驚いたが、鍵穴の解氷剤やスキーワックスが売られていることにはもっと驚いた。

このPAでは、薄物のワンピースの制服に名札をつけた女の子たちが、雪の中なにも羽織らず、地べたにしゃがみこんで煙草を吸っていた。
派遣先の温泉地から帰るコンパニオン? 時刻は03時くらい。



05時頃。目的地のICを下りる頃には、一面雪景色!

下道のコンビニで、さっそく本日分のビールやつまみを仕入れる。
駐車場でスタッドレスやABSの効きをチェック。
北海道人の血が騒ぎ、無理矢理他人の車のハンドルを握る。
友人宅を襲撃して、とりあえずビール。
おにぎりやけんちん汁などふるまわれてから山小屋に移動。雑魚寝して朝を待つ。



なんとか10時くらいに起きだして……というか、つけっぱなしの石油ストーブが一酸化炭素発生装置になってしまい、一同息苦しさで目が覚める。


そそくさと安比高原スキー場に移動。
現地の友人夫妻を加えた9人で、一台のワンボックスで移動。
ここまで人数が多いとちょっとした合宿ノリ。
雪質はなかなかにパウダースノー。しかし全般に雪が少なく、沢には熊笹がまだまだ見える。

ターンが思ったよりもうまくいくことに自己満足するものの、バタバタと慌てている間に時間が過ぎてしまい、初日はなんだかわからないうちに終了。

そして、転びまくった僕は、エルボー&ニーパッドに感謝。



帰路、「黒石温泉」に寄る。
ドアを開けて浴場に入った途端、足をとられて思いっきり転ぶ。
頭をかばって首をひねったのと、左肘をタイルの目地でスパッと切ってしまい、少々流血。

目の前で体を洗っていたおじいちゃんが「大丈夫?」というような意味のことを話しかけてくれた……ようなのだけれど、動転しているせいなもあって、南部弁が全く聞き取れない。

廊下に掲げてあった温泉の効能書き、三、四番目に「打ち身、切り傷」と書いてあるのに期待。


あがってからロビーでテレビのニュースを見ながらボーッとする(ビールはまだガマン)
土地のおじいちゃんたちの会話に耳を傾けてみたけれど、やっぱりほとんど聞き取れない。固有名詞だけはなんとかわかる。



スポーツニュースでは全国高校サッカーの開会式の話題。

入場行進で、青森山田高校がりんごを持ったパフォーマンス。徳島商業高校は阿波踊り
サッカーには野球よりも自由な空気があるのは、高校生でも一緒なんだなあ、と好感。

ところが、京都の朝鮮高級学校が、彼の国の曲げた腕を掲げて状態をそらし、足をまっすぐに上げる軍隊式の行進を見せたことに幻滅。

スポーツ大会に政治と軍事パフォーマンスを持ち込むことに、激しい違和感。
はたして、選手自身はそんなことを望んでいるのだろうか。


ふと高校の同期生だった朝鮮籍のKくんを思い出す。

彼はこう公言していたことがある。

「俺は日本の国立大学にいって医者になる。
日本人の税金で医者になって、朝鮮に帰って国家に貢献する。
それが日本への復讐で、国家への忠誠だ」

身近な存在から感じてしまう距離感は、このように、テポドン拉致問題よりも、遥かに遠い。



夕食は前沢村の「OK牧場」で。

生肉がほとんどで、特にタン塩がやわらかくて絶品。
このへんは牧畜も盛んなので精肉店の看板に「生産直売」の文字があったりする。

タン塩の追加分、あきらかに最初の皿よりも大きくておいしい。
「さっきのは三郎だったけど今度のは花子だから」
とブラックに混ぜ返す声。



0時まで営業しているスーパーに言ってまた酒とつまみの買い出し。
物価の安さに驚く。

なにしろ、もやしが2Kgで180円!(上画像)
さすが、もやし消費量日本一の岩手県

そして、カロン・セギュール4,890円(!)に後ろ髪をひかれつつ、ずんだあん(枝豆で作った緑のあん)298円を自家用のお土産に買う。


今日もみんなで大いに痛飲してから深夜番組のリーサル・ウェポン4を見る……が、一時間持たず轟沈。


■シャトー・カロン・セギュール(2007)

【後日追記】
文中に登場する、ハーフボトルみたいな値段のカロン・セギュール
ヴィンテージが何時のものだったかは流石に忘れてしまったけれど、やっぱり買っておけばよかったと今も思い出す。
今のネット相場でも、五千円台なら即買い──といった模様。

あと、狙い目は、伊勢丹で毎年開催の「フランス展」

輸入元が直接出品してたりなので、市場価格よりは割安な傾向があるし、楽天最安値が売値の叩き台になっているので、本当に安い。

そしてそれよりもなによりも、ガンガン試飲しながら買い物ができるのが楽しい!
お店ではあまり見ないアルザス・ワインもたくさん並んでるしね。