岩手スノボ旅行記 5

casa_kyojin2004-01-03


朝5時、まだ暗い。雪がしんしんと降っている。
この分だと、今日のゲレンデは楽しいだろうなあ……と思いは残る。

Lくんの車で東京へ出発。Nくん(ホストファミリーの弟@酒飲み)が自分の車で幹線道路まで先導してくれる。
天も地も雪で真っ白な中、手を降り別れる。

ワイパーもきかないほどの大雪。BGMは元ちとせ。南の彼方から聞こえる彼女の歌声が、なぜか情景にマッチするような気がする。
東北道に入ってまもなく、除雪作業の車にひっかかる。完全に車線をふさいでいて追い抜きも追い越しもできない。結局盛岡までノロノロ運転。
北海道だったら暴動になってるよなあ、と、後ろに続いた車列を見て思う(タイミングを見計らって車を前に行かせるのが普通だった記憶がある)
でも、雪も日が出る頃にはおさまった、というか、それだけ南に移動したのだろう。

福島あたりのPAで運転を交代。そのまま2時間くらい運転する。
ハンドルを握っているときに、佐野元春のアルバムのタイトル曲がかかる。PVで彼がイギリスの古いスポーツカーを運転しながら歌っていたことを思い出す。
そのころから10年以上たっているし、その10年をいろんな思い出がこの曲と一緒に通り過ぎていったことを思う。

♪いつのまにか知らないうちに涙がこぼれていく……


気になっていたUターンラッシュは、夜討ち朝駆けのかいあって、東北道と外環の出口くらいで済んだ。
14時ころ、自宅に到着。
青空。暖かでおだやかな正月の東京。
荷物もそのままにとりあえず風呂に入ると、気持ちよくなって倒れるように眠ってしまった。

暗くなってからゴソゴソと起き出す。
今日も安比高原に行ったOくんからメールが届いた。
「20センチの新雪でサイコー!」
くやしいなあ……と、遠い目をしてみた。


岩手スノボ日記はここまで。
今シーズン中に、また別の日記を書けたらいいのだけれど。


■佐野元春「ナポレオンフィッシュと泳ぐ日 」