コンピュータ・スレイブの憂鬱
我が家の骨董品、iMac DV Special Editionのグラファイト。
さすがに5年も前の機種ということで、とうとうUSBポートがダメになってしまった。
つながってたり──、つながってなかったり──と、これでは全く仕事にならない。
ガマンの数ヶ月を耐えてきたけれど、さすがにストレスはたまる一方。
なにしろUSBがダメなのだから、時にはマウスまで動かなくなってしまうのだ(おかげでキーボードショートカットはずいぶん覚えた)
そして、何とも良いタイミングで、iMac G5の発売。
買っちゃえ! と思うにしても、新製品にこんなに早いタイミングで飛びつくのは、あまりにもギャンブルだ(だって、Macだよ)
初代のiMac(ボンダイブルー)にも飛びついちゃったけど、いきなりの初期不良で交換に(CDトレイが動かなくなった)
あのモデルは、Rev.Bになっても不良箇所の目白押しで、メーカーが回収して手直ししたマシンは、しばらくApple Storeで売りに出されていたぐらいだったし、やっぱり全くの新型には色々、色々出ちゃうのはしかたない。
しかし──仕事の締め切りが切羽詰ってきて、いよいよ身動きがとれなくなってきた。
なので、USBポートが“帰ってきてる”ときにネットでポチッと注文しちゃった(またかよ!)
新しいマシンはうれしい!でも……導入作業の煩雑なこと!
なにしろOS Xに触るのが初めてというのが、なんともイタイ。
まず何が困るかというと、今まで使っていたメーラーとブラウザが使えない。
でも、Outlook ExpressからMailにメールボックスを読み込ませるのはどうにかなった(何度か繰り返さないと読み込んでくれないフォルダもあったけれど)
問題は、SafariにIEのお気に入りを読み込ませることだった。
というのは、Safariは初めて立ち上げたとき、自動的に同じHDDの上にあるIEのお気に入りを読み込むようになっているのだけれど、あとから任意でまとめて追加させることができないのだ。
しかも、そのときデフォルトで組み込まれているIEのお気に入りを自動的に読み込んで、無用のブックマークが山盛り増えてしまう!*1)
つまり、古いマシンでIEを使っていた人は、まずIEのデータをニューマシンに移動してから、Safariを起動させなくてはいけない。
しかし、Firewireなどでデータを移し替えた後も、まだ安心はできない。
なにしろ、お気に入りのインポートは、Safari単独ではできないというなんとも面倒なことになっているのだ。
「Safari Enhancer」というフリーソフトをダウンロードして初めて、任意のブラウザのブックマークをいつでもインポートすることが可能──って、また社外品が必須なの?
──まず、デフォルトのIEのPrefarenceフォルダの中のFavorites.htmlを、自分が今まで使っていたFavorites.htmlと置き換える。
さらに! ゴミ箱に捨てたデフォルトのFavorites.htmlを消去。
そうしないと永遠にインポートできないのだ!!
そのあとはSafari Enhancerの指示に従って順番に操作したら、ちゃんと移行ができる……はず。
そして、周辺機器も死屍累々といった感じになってしまった。以下、墓碑銘。
FD/SC/CFマルチリーダ
MOドライブ
Zipドライブ(!)
CFリーダ
生き残ったのはプリンタとデジカメ、それからSDリーダだけ。
カメラマンのデジタル一眼レフのデータをもらうときはどうしよう……とか心配する前に、手元にあるもう一台のデジカメはCF仕様で、しかも直接接続できないタイプなので完全に使えなくなってしまった。
コンピュータって、仕事や生活をラクにしてくれるものじゃなかったの?
移行作業には忙殺されるし、周辺機器だけじゃなくケーブルなどのこまごまとした物の出費も、しばらくかさみそうだ。
まあそれでもなんでも、まっさら、っていのはウキウキするような気分にさせてくれる。
──箱を開けたときには、ドイツ車の新車みたいな匂いがした。
ブラウザが変わって、はてなダイアリーの表示も全く変わってしまい、いくつか不具合があったのでアピアランスを変更。
それだけでおさまらない部分もあるので、書式を変えることにした。
過去まで遡るとキリがないので、昔の分はあきらめよう……。