光麺 恵比寿店 ★★☆☆☆

豚骨スープの濃厚な香りが店内に充満していても、味そのものには香りに比例した濃厚さを感じることはできない。
チャーシューや支那竹の甘ったるい味付けは、マスプロの和食にありがちなトーン。

つまり、味だけではなく、コスト管理を含めた上手なチューニングが加えられ、マスプロダクトとして、上手くコントロールされている印象だった。
かつての名店が、フードビジネスとして正しく洗練されたのだろう。

素材を吟味してきっちり作ってあるけれど、どこか魅力に欠ける「ニューラーメン（拙日記：発見！“ニューラーメン”）が、ファストフード的に万人受けする平準な味になった──というところだろうか。

吉野家の牛丼的なバリューや満足はあるとは思う。近所にあって、混雑していなければ、たまには足がむくことがあるかもしれない。
だからといって、礼賛賞賛して遠くから訪問するようなものでもないだろう。

光麺 恵比寿店

■光麺 熟成光麺（4食入り）

自前のネットショップで、ラーメンはもちろん、餃子やチャーシューまで販売しているラーメン屋は、ファミリーレストランと同じようなものとして考えた方がいいだろう。