食べログ
オーナーシェフの横田秀夫が、パークハイアット東京を退職した時、それが独立開業に向けたものだということで、しばらくは気をもんでいた。そして、やっと開業のニュースが聞こえてきたとき、それが埼玉・春日部ということで、ずいぶんガッカリしたものだ。 …
アイバンラーメンを初めて知ったのは、2007年。 ニューヨーク在住のアメリカ人に「え、知らないの?」なんて言われた時のことだ。その後程なく、テレビのバラエティ番組に、アイバンと彼のラーメンが登場する。 「デュラムセモリナを使うなら、もうちょっと…
とにかく盛りの良いステーキ屋さん。 サービスステーキやハンバーグのコストパフォーマンスに、満足、大満足。季節物のカキフライも、いいの? ってくらいの盛りの良さなんだから、これはもう文句なし。 ただ、ふらっと出かけて行って、席のあくタイミングを…
チーズをトッピングした蕎麦や、店頭に「本格インドカレーの店」と看板を出すなど、ユニークな取組でバラエティ番組でもお馴染みの店。さてその“本格”インドカレー(480円)を食べてみたけれど、残念だけれど何が“本格”なのか、全くわからなかった。 まず、…
新宿歌舞伎町、区役所通り。いかにもな感じのキャバクラやスナックがひしめく雑居ビルの地下に、何故だか存在している本格ジンギスカンの店。歌舞伎町の雑居ビルの、いかにもスナックの居抜きです、といった風情の小体な店。 たとえば中目黒のジンギスカン屋…
今や東京のデパ地下でも、すっかりお馴染みになった“神戸のアンリ”ことアンリ・シャルパンティエ。銀座のサロンは建物や内装の意匠のユニークさで知られるが、特に地下フロアでの飲食については、良い印象を持っていない。スタッフは慇懃ではあってもつっけ…
ひとむかし、ふたむかし前くらい、イタリアンがまだまだ一般的ではなかった頃、街には普段使いのパスタ屋さんがたくさんあった。 まだまだ子供だった僕は、そうした店でたらこスパだとか、森のきのこの──だとか、ナスとミートソースの──といったパスタの味を…
茹でや水切りなどの仕事はキッチリしている。 しかし、特に香りが高いわけでもない蕎麦は、ごく平板な味わいでしかない。 粉は産地や品種も吟味して──といったマニアックな蕎麦屋が増えた今となっては、特筆するところはなく、この店の蕎麦でなければいけな…
三船、いつのまにか引っ越して、こんなにキレイになってたんだなあ。味は……昔よりよくなったような気がする。肉も大きくなったし。 でも、焼き鳥も、店の中も、客も、炭火でいぶされて真っ黒のあの感じは、もう無いんだよね。銀座街の入り口の角で、炭火の煙…
まず、事実関係を明らかにしておきます。 この店が掲げている 「VERA PIZZA Napoletana ─ 真のナポリピッツァ協会"」の看板は“ニセモノ” マークやロゴを、本物の看板に似せた「コピー」です。真のナポリピッツァ協会日本支部事務局によると、同協会の看板は…
高品質で高価な野菜を、目先を変えた食べ方で楽しませるアミューズメント。野菜を中心とした素材のレベルはたしかに高い。 野菜そのもの主張は激しく突出しているしかし、形や大きさが揃わないきっつけ、火の通り方が不十分な食材、冷めてから出てくる肉や魚…
銀座マキシム・ド・パリ、ロオジェ、ウェスティンホテル、ホテル日航東京……といった経歴を持つ鈴木芳男の店だけに、商品のラインナップやスタイル、その味は実に古典的で正しいフレンチスタイル。しかし、ひと昔もふた昔も前ならホテルでなければ食べられな…
スパイスをキッチリと練り上げた正しいカレーの味。 それでいてご飯に合うという、ありそうでなかなか無い店です。 インドカレーと日本風カレーライスの幸せな結婚という感じがします。カウンターの上にズラっと並んだスパイスでわかるように、インドカレー…
北海道の人口二万弱の小さな街、砂川市のラーメン屋。 女性店主が一人で切り盛りしており、お昼時ともなると、行列必至の小さな店。塩、しょうゆ、味噌、のラーメンが全て450円! 濃厚な豚骨スープがベースのラーメンで、この手法のラーメンが味が古くから北…
辻堂に住んでいた頃にときどき利用していました。 “近所のラーメン屋”としてこのレベルの店があったことは、辻堂時代の数少ない幸せだったことのひとつです。 自宅兼店鋪? といった趣の新築のビルは小ぎれいで、店先には寸胴鍋の中に作り物の野菜が浮かび、…
長沼の「かねひろジンギスカン」の直営店。あらかじめタレにつけ込んだ肉を焼く“味付けジンギスカン”といえば滝川の「松尾ジンギスカン」が長く北海道では“定番”となっていたが、近年は「かねひろ」のさっぱりとした味の認知や人気が高まってきている。 ──し…
スープをキッチリとっている店なのは、カウンターの中の調理場の特大の寸胴ですぐわかりました。 手作りをうたっている餃子も、調理場でせっせと包む作業をしていたことに好感を持ちました。しかし、肝心のラーメンがいけません。まず、スープがヌルすぎます…
歌舞伎町の雑踏からビルにヒョイと入っただけで、雰囲気のヨイ居酒屋があって、静かな場所で、新鮮な素材の料理と、なかなか気の利いた酒を飲める──というのがこの店。となると、手放しでお勧めできそうなものだけれど、残念な接客やオペレーションに、そう…
モツ焼きに対する感覚がガラっと変わりました。とにかく新鮮なのがウリです。 串焼きそのままの姿で出てくるレバ刺しを塩で食べるのもなかなかですが、チレ(脾臓)の刺しがまたウマイ!(刺身で出せるのが無いときは、ご主人に「今日は焼いたほうが……」と返…
接客のあまりのひどさに、総合評価は★一つ。 私の基準では「強いて『行くな』と言うだけの理由がある」という最低評価だ。 料理はとても美味しい。大山鶏のコストパフォーマンスはすばらしく、アピアランスも、味も、そして価格も、気取らずそれでいて地力の…
たいへん混雑している週末には、シネコン帰りのアメリカ人グループがたくさん訪れていたりと、アメリカンなムードがたっぷり。そのへんも雰囲気として楽しめる人なら、赤身肉山盛りのステーキが、よりおいしく感じられるでしょう。お店のスタッフの配置もア…
新規登録してまで残念な評価を書き込むこともないと思っていたが、Googleで「阿佐ヶ谷 あづまや」で検索した結果の上位に、あまりにも事実と異なる記述が多かったので、「食べログ」への登録をすることにした。ここのうなぎを美味しいと言っている人がいたと…
じゃあ、あのへんにティーヌンがあるけど? ──なんて消極的選択で入ったこの店。もちろんムエタイボクサーもドーンと、いかにもな「ティ−ヌン」ところがこの店に関しては、いかにも屋台風な数多のティーヌンとは違って、ちょっと雰囲気のある内装のオープン…
まず、ちっともインドカレーではない。じつに美味しそうなジャポニカ米と一緒に供されるルーは、どう考えてもインドではなく、欧風か? というと、それもまた違う。 少なくともインドカレーを自称するのは欺瞞だ。 とはいえ、スパイスから作っているというだ…
手早く、熱くて、化調で、ボリュームたっぷり。 “近所の中華屋”テイストとして、鉄板に真っ当。テレビに再三登場し、特にチャーハンは“達人”とまで称されているけれど、これほどまでに化学調味料なオペレーションと味が、そこまで賞賛されることは疑問。また…
東京ラーメンのある意味においてのレファレンス。 しかし、決してマスターピースではない。ここのラーメンが好きだという人は、当世風に吟味されたラーメンには興味の無い人だろう。 スープの味はよくいえばシンプルで、直球勝負のピッチャーのような愚直に…
乗り換えで駅ビルをウロウロしていた時に発見。 ついつい足を踏み入れてしまいました。ラーメンやチャーハンを気軽に食べられるような店で、ちゃんとタイ風調味料セットが揃っているのはうれしい限り。 お好みで麺の種類が選べたり、調味料で辛くしたり、甘…
そば屋としての仕事はキッチリしているので、凡庸ながらも無難に安心できます。「名店」と呼ばれる店の中にも、時に水切りが甘く、せいろの上で蕎麦がふやけそうになっているところもありますが、あたりまえのようにシャキっとしたそばが出てくるのはうれし…
リトルスプーン自体の味とコストパフォーマンスには大満足(ただし、後から追加されたポークには疑問)しかし、この店舗に関してはホスピタリティーやオペレーションがひどい。ユニフォームのシャツの腹の部分に歴戦の汚れがついていた店員。 伝票にカレール…
インド風のマトンカレーを食べました。 ルーの味そのものは、インドカレーとして充分なで、ちょうどよい炊き加減のごはんと相まって、これだけなら「美味しかった」と言えたでしょう。しかし、ジャガイモがいけません。いくつか入っていたジャガイモの全てが…