黄金の豚 西武新宿駅前店 ★☆☆☆☆

casa_kyojin2009-07-19


歌舞伎町の雑踏からビルにヒョイと入っただけで、雰囲気のヨイ居酒屋があって、静かな場所で、新鮮な素材の料理と、なかなか気の利いた酒を飲める──というのがこの店。

となると、手放しでお勧めできそうなものだけれど、残念な接客やオペレーションに、そうした好印象をすべて吹き飛ばされてしまった。

豚の刺身と、サラダと、ホルモンを焼いたものを注文。

すると、最初にホルモン焼きが出て、次にサラダが出てくる。
そして、いつまでたっても刺身が出てこない。

まず、ホルモン焼き→サラダという順番がわからない。もちろん同時に注文している。
そして結局、私が生ビールを三杯、同行者が同じく二杯を飲み干しても、刺身は全く出てこなかった。

まだ出ないのなら帰る、と店員に告げ、刺身には時間がかかるものなのか? と質問したところ「刺身は切り付けに時間がかかる」との由。
それならそうと、オーダーした時に説明するべきだろう。

オープンキッチンの目の前のカウンターで、後から入ってきたオーダーがどんどん出ていくのを見ながら、刺身をひたすら待ち続ける経験はひどくストレスフルなものだった。

また、グラスが空きそうになっても“お勧めセールス”がウルサくないのはまだ良しとして、いざおかわりを頼もうと思った時、フロアでスタッフをつかまえるのに難儀することにも困った。

目に見える所に立っているスタッフはレセプション専門要員なのか、ビールのオーダー一つ通してくれず、フロアスタッフを呼んでくれることもしない。
マンパワーが不足しているように見える店内で、こうした贅沢な人員配置をしていることには首を傾げる。
ビルの前に客引きを立たせるのなら、こうしたタイミングではもっと店内の客に視線を向けてもらいたいものだ。


歌舞伎町で静かに飲める店、ということには一定の価値を認めたかったが、ビールのおかわりを頼むのにも一苦労するようでは、それも難しい。

また、刺身で食べられる鮮度の豚を用意しているなど、期待させてもらったパッケージだったが、その味は凡庸で、特筆することは無かった。

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