食べログ
銀座の、おや、こんなところに──といった一画にあります。日曜の午後ということもあって結構混んでいて、まあ雑然とした雰囲気ではあったのですが、和菓子とキッチリいれた緑茶で一息入れることができました。いわゆる「銀座」らしさのディテールとして、こ…
回転寿司というよりは、養鶏場のケージの中に入れられた気分。広いフロアは、ちょっとした運動場のような、ただ単に四角い箱。 そこには効率的に敷き詰められたコンベアが蛇のように蛇行し、職人の姿は見当たらない。席につくと、注文用のインターホン(!)…
かつて北海道にあった山頭火の支店で、厨房の設備を見る限り、どう考えてもスープをとっていないようにしか見えないところがあった。 そして、スープを運んで来たとして見合うような距離に他の店舗は無い。もちろんスープについては「そういう味」しかしなか…
古典的な手法で、至極真っ当に作っているケーキです。 そういう点については応分に評価できます。でも、電車に乗ってはるばる出かけて行って、しばらく歩いてたどり着き、その上行列や混雑に耐えてまで買う価値は見つけられませんでした。東京なら、このクラ…
教会通りの二葉本店とは、食券の存在など営業形態が異なるだけではなく、味も全く別もの。本店もスープをとる時の温度管理に疑問があるが、こちらはさらに無用の臭いと雑味が突出していた。 本店よりも優れている点があるとしたら、目の前に迫る壁に向かって…
麺の茹で具合やスープの温度といった仕事はキッチリしているのですが、スープがいけない。魚介系のスープっていうのは、親の敵のようにグラングランに煮詰めればいいってものじゃないんでしょう。 煮干しの出汁が効いているイコール魚臭いでは困ります。残念…
かつては、仕事や接客ののきちんとしている真っ当なラーメン屋さんのひとつ……だったが、時とともに質がだんだんと落ちてきてしまっている(特に接客面の低下が激しい)それでも、そうして同じ道をたどって暗黒面に落ちたラーメン屋が死屍累々の東京で、「有…
料理の名前と値段を見くらべた時は、安い! と思わせられるし、素材の鮮度にも問題は無い。しかし、養殖物が多いのか、どうにもシャキっとしない魚が多く、安い回転寿司にありがちな臭いもする(ご想像されたし) というわけで、お値段なりのクオリティはあ…
地下のサロンの意匠と、1Fに飾られたクグロフ型などのアンティークの製菓道具のコレクションには文句無しの★5を。そして、この店のケーキのアピアランスは、とにかく華麗の一言が似合う繊細なものだ。素材も良いのだろうし、細工も念が入っていて細かい。 と…
決してまずくはありませんが、評判通りの“名店”とは言えません。ガイドブックで見つけた人が、藪、翁、砂場といったレベルを期待すると。少なくとも「?」となることでしょう。とにかく出てくる商品にムラがありすぎます。打ち、茹で、湯きり……等々の作業レ…
天然酵母のパンというと、それこそ映画「アバウト・ア・ボーイ」に登場する「ヘルシーなだけで美味しくない」ものというイメージがありました。 そして、そのヘルシーなパンは、劇中で鴨を撲殺してしまえるくらいに、カチンコチンに硬いわけですしかし、ここ…
私は自分のことを食が細いと思ったことはないし、むしろたくさん食べる方だと自覚しているのですけれど、こうした濃い味付けの肉を何枚も食べるような食欲は、中高生男子の頃にも無かったように思います。カップルや女性のおひとり様も多い店ですが、若い女…
マスヒロさん大絶賛のカツ丼750円で有名な店。たしかに揚げたてで衣はサクサク、卵の半熟具合は絵に描いたように見事。 ところが、タレは甘みが勝ちすぎで、甘辛いとはとても言えない。 ロース肉は肉厚でジューシーだけれど、どこか旨味が足りない。塩コショ…
まさにあの“青龍刀殺人事件”があった路地の奥というロケーション。 映画「不夜城」のロケ現場──といったトリビアを持ち出すまでもなく、ディープ歌舞伎町スポット観光としてはドキドキ度も満足度もバッチリでしょう。しかし、料理に関しては特筆することは無…
定番の肉あんかけチャーハンを食べましたが、特に可もなく不可もなくといった印象で、特に感想はありません。たしかによく練られた味なのかもしれないにしても、あんかけの味の濃さは正にレトルトパックのソース的に濃く、味付け的にも凡庸です。 美味しさを…
ここのパンは、どうしても臭いが気になってしまう。パンそのものだけではなく、店舗の周囲に漂っているある種の“臭い”が、どうしても香料やマーガリン、ショートニングといった“混ぜ物”に由来しているように感じられてしまうのだ。 ここの“定番”となっている…
高めの料金設定は、ライブチャージ込みと割り切るべし。料理の味やホスピタリティのユルさもこれ全て沖縄調と割り切り楽しむべし。一日二ステージの舞台はとても楽しく、沖縄気分入門編としてはこのうえないものです。 カチャーシーを生で体験してみたい人は…
芝浦埠頭やベイブリッジの夜景を眺めながらインド料理を食べられる好ロケーションの店。ただし、パフォーマンスもそこで止まってしまう。 なにしろ看板に「串焼きとインド料理の店」なんて書いてあるような中途半端さで、なるほどオフィスビル 1Fの立地とあ…
都心などの好立地や、夜景がキレイなビル最上階といったロケーションと、コストパフォーマンスの高い料理がうれしかった「北海道」も、買収劇のあとはすっかり凡庸な居酒屋に。今となっては、状況的に「居酒屋」が必要なとき、選択肢に入れてもいいか……とい…
スポンジも、クリームも、素材がよく吟味されていて、卵や牛乳の味わいをストレートに味わえる当世流のお菓子が味わえます。 スポンジもクリームも、そして素材に使われる果物なども、自分自身の味、存在感をを目一杯引き出してもらっている、そんなケーキで…
モスバーガーで匠バーガーを食べたとき、一口目でこの店を思い出した。味が似ていた、というわけではない。 匠バーガーは、あれだけの値段をとっているだけあって、素材も吟味されたプレミアムバーガーだ。でも、ハンバーガーに大事なのは、鉄板できっちり焼…
ボリュームがあって、脂ものっていて、ガツンとした鰻です。鰻でお腹いっぱいになりたいなら、ここを選択する理由もあるとは思いますが、鰻にそのへんを求めていなかったら、ボリュームも、脂も過剰に感じられてしまうでしょう。でも、神田の風物詩として一…
歌舞伎町の客引きだらけの街角から、新南口そばのビルの9Fに移転してからしばらくたちました。 あやしいカラオケパブのようだった内装も、東南アジアのビーチリゾートのテラスのようになり、真っ当な「タイっぽさ」を感じさせてくれます。メニューはそれほど…
アメリカという国を考えるとき、“ハリウッド超大作”とか“サル顔大統領”なんてキーワードから眺めるのは、もうウンザリなんだけれど、この店や、同じ六本木の「ハンバーガーイン」のようなアメリカは、素直に好きだと言える、それも大きな声で。料理は特別お…
いろんな意味でハードロックカフェを、アメリカンを、期待すると肩すかしになります。まず狭い! 左右も狭ければ天井も低く、どうにも落ち着きません。それからフロア面積あたりの人数が妙に多いウェイトレスは、アメリカンというより、上野のキャバクラと同…
かつては行列ができたというけれど、荻窪ラーメンがブームだったという昔には、それなりの魅力があったのだろうか。あえて言うなら、化調ぎみなのが“荻窪ラーメン的”ということにもなるのかもしれない。 良くも悪くも昔の支那そば、醤油ラーメンということに…
ツボをおさえた日本酒がいろいろと揃っていて、酒飲みにはたまらない店。料理は海鮮を中心に、季節ごとに気の利いたものが調えられていて、出かける度に何が食べられるかと楽しみになります。大将の接客も、地味ではあるけれど的を得ていて、居心地の良い感…
古株の有名所ではありますが、どうということはない普通のお店です。渋谷という場所柄、値段はちょっと高めです。 そして、週末ともなると、とんでもない混雑です。空いてて、近所にあったら、ときどきは行くかもしれません。でも、これだけ台湾料理を出す店…
……って、パキスタンですが。ギーを使ってない(バター? マーガリン?)といったコストダウンはされているけれど、それなりに充分美味しいです。この値段でこの味なら応分に満足。 そのへんのファストフードに入るくらいなら、ココを選ぶ価値はアリ。ただ、…
赤坂や銀座にある「過門香」のビスブランド。 アイテム数や客単価が抑えられている。こちらでもウリになっている小籠包の味や素材は、過門香とほぼ変わらない。もちろん本格的なメニューは本家の過門香に行かないと食べられないが、ご近所でこうしたご飯が食…