まるとも(北海道:砂川) ★★☆☆☆
北海道の人口二万弱の小さな街、砂川市のラーメン屋。
女性店主が一人で切り盛りしており、お昼時ともなると、行列必至の小さな店。
塩、しょうゆ、味噌、のラーメンが全て450円!
濃厚な豚骨スープがベースのラーメンで、この手法のラーメンが味が古くから北海道に、それも一地方都市に根付いていたのは奇跡。
地元にこのようなラーメン屋があるとしたら、とてもうれしいことだと思う。
しかし、それこそミシュラン的な評価軸の“足を運ぶ価値”という度量衡を加えた場合、この店に特筆する価値は無い。
残念なことに、この店のラーメンには安定性が無く、プロフェッショナリズムに欠けているからだ。
濃厚なスープに加えられるタレは、塩梅を間違えたのか塩辛いことがある。
「まんが日本昔ばなし」でご飯を炊いているようなお釜は、大人数の注文を一度に処理するには容量が小さ過ぎ、茹でられる麺は充分にアルファ化していない生煮えで出てくることがある。
チャーシューは旨味を抽出されすぎ、スカスカのことがある。
また、ここのラーメンが語られる時によく言われる「化学調味料」ですら、さじ加減は不安定だ。
もし地元に住んでいたら、スープと麺、チャーシューといった要素がカッチリとそろい踏みした美味しいラーメンを食べることができるタイミングがあるかもしれない。
しかし、車を飛ばして遠くから駆けつけ、行列に並んでやっとたどり着いたラーメンが、しょっぱかったり、生煮えだったり、パサパサのチャーシューだったら──それどころか、それらの“合わせ技”だったとしたら。
この店は、地元に愛される店として成立していれば、それでよいと思う。
徒歩圏内、あるいは自転車で行ける範囲にこの店があったらなあ──とは本当に思う。
しかし、マニアが云々したり、遠くから足を運ぶような店では決して無いだろう。
- ジャンル:ラーメン
- 住所: 砂川市東一条北3-1-19
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- (写真提供:はぴ☆ぱら なおりん)
砂川市は、市内に菓子店が多いことから「すながわスイートロード」としてPRしているとのこと。
地元の牧場が生産しているこうした商品もあるようです。