よもだそば(東京・日本橋)★☆☆☆☆

casa_kyojin2012-03-19


チーズをトッピングした蕎麦や、店頭に「本格インドカレーの店」と看板を出すなど、ユニークな取組でバラエティ番組でもお馴染みの店。

さてその“本格”インドカレー(480円)を食べてみたけれど、残念だけれど何が“本格”なのか、全くわからなかった。


まず、水加減を失敗したことに頓着せず、そのままジャーで保温し、余計にベショっとなっていたライスが気になる。
しかし、無造作にかけられたルーの色と香りには、たしかに期待させるものがあった。

──ところが、一口食べてガッカリだ。

スープの味わいや、スパイスの香りがどうにも乏しい。
食べると特にスパイシーなわけでもなく、ただただ辛さが突出しているだけなのだ。

この感じは、インドカレーの店で"Hot"を注文したときというよりは、かつての激辛カレーブームの頃の“唐辛子が多いだけ”の“激辛”に近い。

というか、立ち食いそば屋でごく普通にカレーを食べようと思った人に提供されるものとしては、ちょっと辛すぎでもあるだろう。


業務用の固形ルーをいい感じに溶かしただけでも、もっと普通の美味しさ、コストパフォーマンスを味あわせてくれる立ち食いそば屋は、いくらでもある。
この程度のカレーのために、何も“本格”を掲げて頑張らなくてもいいのにな、と思った。


■単行本「噂の東京グルメ」
TBS系の出版社が、タレントの山口良一を看板に出した“立ち食いグルメ本”
この店、よもだそばも紹介されている。