THULEはエライ

casa_kyojin2004-12-20


ルーフボックスをもらいに埼玉まで出かけた。
水戸街道を北上して草加まで行く。

途中、千住大橋を通る。
千住というと、今は鬼平によく出てくる土地、としての印象の方が強い。
子供の頃、春日部に住んでいた伯母の家に遊びに来て、伊勢崎線や従兄の車で東京にでかけたときは、もっともっと大きな橋のような印象を持っていた。
♪When I was young, The christmas tree was tall……なんてとこなんだろうか。


ルーフバッグをゆずってくれたUさんは、スノボ合宿などでときどき登場するTさんの同僚なのだけれど、じつはスタッドレスタイヤも彼にゆずってもらっていたりと、いつもいつも世話になってしまっている。

RV-INNOのキャリアバーと、ルーフボックス。
もらっておいて言うのもあれなんだけれど、何かと「難アリ」という感じだ。

まず、ルーフバッグはテールゲートにあたってしまう。
初代レガシィでこのボックスを使っていたUさんは、それを避けるために取り付け用の穴を自分であけて、ゲートにあたらないようにしていた。
さらにルーフレールとの干渉もあったようで、取り付けにはずいぶん苦労していたようだ。

僕の二代目レガシィではレールとの干渉こそないものの、やはりその「自作穴」を使わないとゲートを完全に開けることはできない。普通はほとんどの車種でギリギリ紙一重にしてもあたらないような設計になっているはずだ(写真)

キャリアバーとベースは持っていたのだけれど、不要ということでもらってきた。
しかしこれもまたどうしてこんなに「意地悪」なんだろうという設計で、驚いてしまった。
今使っているスーリーのラピッドシステムは、大きなノブを回せばバーとベースをワンタッチで固定できる。その前に使っていた同じスーリーのルーフオンベースも、六角レンチでかんたんに取り付けることができた。

ところが、このイノー(今日まで「インノ」だと思っていた)のベースは、脱着や調整の度に小さなノブを手でボルトにねじ込む必要があり、とにかく指が痛くなってしまうのだ。
しかも、ネジをゆるめすぎると、構造全体がバラバラになってしまって、部品を無くしてしまいそうだ。

経験から言って、キャリアの脱着をするのは明るい日中とは限らないし、ズレたり外れたりするのは晴れた日とは限らない。
雨や雪の中で、指を痛くしながらノブをゆるめ、ゆるめすぎてバラバラになったらどうするんだ?
雪の積もったスキー場の駐車場や雨の降る高速道路の路側帯で、地面に飛び散ったネジやステーを探すのなんてまっぴらだ。


楽天で調べてみたら、スーリーとINNOのベースキャリアの値段には数千円の差があった。
でも、ネジひとつとっても太さが比較にならないように、部品の構造や材質、塗装の質もまったく違う。値段以上の差があるというか、INNOはそれなりの品質しかないように見える。

今使っているスーリーのボードキャリアは、12年前(!)に買ったものだけれど、INNOの品質を手に取って見た限り、同じ年数が経ったときにこの程度の経年劣化で済んでいるかどうかは疑問。
それよりも何よりも、使い勝手を考えたらとてもじゃないけれどINNOの製品は選べない。

たしかに、パーツごとに数千円の価格差があって、例えばベースキャリアとバー、ボードキャリアの三点で一万円くらいの差になるかもしれない。
でも、使い勝手の差はそれどころではなく大きいし、寿命にも違いがあるように見える。
第一、スキー手袋をしたままで調整脱着が自由自在のスーリーと、小さなノブを素手で回す度にいちいち指が痛くなるINNOでは比較以前の問題だろう。

というわけで、いずれはスーリーのジェットバッグに買い替えたい。

THULE・ジェットバッグPolar200
ボードが5枚も積めて31,290円なら充分だと思う。33,075円出せば、脱着がワンタッチの「Ocean200」もある。

Thule ジェットバッグ:Polar200


※後日追記 ↑三年も経つとさすがに廃番になってました。↓機能はアップしてますが……高くなっちゃったなあ。


THULE :ATLANTIS200



↓下手な実店舗よりもスーリーの説明が詳しく、品揃えも豊富な「谷川屋」へのリンクはこれ。