田町で時間旅行

田町で打ち合わせ。

JRの駅を芝浦側に降りたら、景色の激変に驚く。

ざっと10年前なら、ゴソゴソとサラリーマンや大学生が歩いているだけだったうらぶれた町並みが、妙に小ぎれいになっている。
スタバ!? と思ったらエクセルシオールカフェ、ってあたりが今ひとつ突き抜けてないけど、そのへんが田町って感じか。

その昔、僕はそのうらぶれた感じの街並みを歩き、芝浦の端っこにあるバイト先に通っていた。
芝浦運河に遊歩道が整備されるずっと前のことだ。

そこで一緒にバイトしていた女の子たちには、幕張メッセや渋谷の109前で偶然会ったりしたこともあったけど、それだってもうずいぶん前の話だ。
当時大学生で、LVMHに就職した子もいたらしいけど、どうしてるだろう。

バイト同士でも、キッチリとケータイ番号を聞き出したりしてたマメな奴もいたけれど、僕は昔から、そのへんのツメが甘くてどうにも情けない。
クルマで出勤したときには、通り道の女の子を毎日送ってったりしたのになあ。

その頃の一番の思い出は、アイルランド人のマネージャーや、ギニア人のコックさんと過ごしたことかな。

マリーさんに教わったタイ米の炊き方や、グリーンピースを添えたバターライスの作り方は、今もしっかりと覚えている。