北海道は美味しくない?
北海道観光といえば、一に自然、二にグルメ。
ひょっとすると一日中食べっ放し、みたいなのが北海道ツアーだったりもするわけです。
ところが……僕も大好きなこの北海道が、ここ最近はどうもイマイチ「美味しくない」ので困っちゃう。
例えば地元の寿司屋で食べた北寄貝。生なんだけど妙に水っぽい。
大助(キングサーモン)も生のくせにスモークのような味がする……つまりは状態が悪いわけです。
でもこれって、北海道の「食」全般に言えることのようにも思えます。どうも「こんなもんだべさ」ってカンジのユルさが気になって仕方がない。
さて、行く冬を惜しんで、すっかりオーストラリアになってしまった「ニセコ」で数日滑ってきたときのオハナシ。
そのペンションは長期滞在仕様で台所が用意されていたので、一人でゴソゴソ簡単な料理をして食べたりもしたものは、それなりに北海道クオリティで安くて美味しい。
一方で、外で食べたものが案の定イマイチ、というのがなんとも寂しい。
地域特産のジャガイモを95パーセント使っているという、半透明の不思議な茹で上がりになるツルツルシコシコのうどんだ。
お土産用に購入するだけではなく、売っているホテルのレストランで食べてきたのだけれど……いやもちろん美味しいんです。だけど、量多いから! 食べきれないから!!(食べたけど)
うどん……東京なら2.5人分はありました。美味しいからといって量でサービスされてもなあ……。
でも、北海道はこういうことが多い。本当に、多い。
それから、ペンションに併設された「予約制のダイニング(全然高くないけど)」で食べたすき焼きのコースでは、まるで今日のWBC韓国戦の多村のホームランのように、これでもかとダメ押しで「ザンギ」が出てくる(北海道風に味の濃い鶏の唐揚げ)
だから、量多いから!
それに、ザンギって割にはただの唐揚げでした。
それも鶏肉の冷凍の戻し方が適当なのか、とにかく水っぽくてベシャっとしている。
日本人客は僕しかいなかったけど、オージーたちはあの料理、どんな感想だっただろう。
そして写真は、ゲレンデ直下のホテルの寿司屋の「レインボーロール」
いわゆる「カリフォルニアロール」の変形で、ターンオーバーの太巻きにカイワレとサニーレタス、トビッコ。
一番外にマグロとサーモン、そしてアボカド。
プレートにはマヨネーズでチェッカーが描かれている、と。
これね、写真じゃわからないでしょうけど、プレートは12インチのアナログレコードくらいありますから。
そこに六個だよ、六個。
太巻きが!! 量多いから!
1,500円って値段も、東京とくらべたら破格だけど、札幌で寿司屋の板前をしている同級生に言わせたら「1,000円かね」とか言ってたので、まあ観光地値段ってことか。
彼に作ってもらって1,000円なら、この量でもスルっと食べちゃうだろうな(たのんだら怒られそうだけど)
──というわけで、最近すっかりオーストラリア人のメッカになってしまったニセコなわけでございますが、そのへんの話は後日改めてのお話といたしたいわけでございます。
ひさしぶりの休暇で北海道にやってきた途端、オーストラリア女性とけだるい朝を……なんて話はお父さんにはもちろん、もちろんございません!
それどころか、上半身はキャミソールだけ、なんて金髪美少女にペンションのキッチンをウロウロされてしまっただけで、オジサンは大変困ってしまうことになってしまったのであります!!
なんて話はまた、明日のココロだ〜〜〜。
(ここで、山本直純作曲のお囃子がかかる)*1
ニセコがどのくらいオージーの国なのかというと、このペンションに予約の電話をしたら、なんと、英語で応対されてしまった。
ずっと英語で会話していたけれど、先方の英語があんまり……だったので、これは日本人だなあと、途中で日本語にしてもらったけど。
*1:……なんて元ネタに気付いてくれる人が何人いるだろう。でも、もしご存知なら、最後の段落だけは、モノマネで読んでくださいね!