高岡早紀の「バタアシ金魚」と「寝ずの番」

casa_kyojin2006-04-17


高岡早紀が気になりだしたのは、1990年の映画「バタアシ金魚」で、ヒロインを演じていたとき(写真)のことだ。

「セブンティーン」のモデルなどのアイドル時代は全くスルー(というか存在にすら気づいていなかった)だったけれど、この映画ではグッときた。

もっとも、この映画で一番ショックだったのは主人公役の筒井道隆の存在だった。
彼はその後も、アクの強さでマイ・フェイバリット俳優の座をキープしていく。
さらにこの映画、もう一人のマイ・フェイバリット、浅野忠信も主人公のライバル役(役名は牛若丸!)で出演してるのだからたまらない。


もっとも、「バタアシ金魚」のヒロイン、ソノコくん役としては、高岡早紀はちょっとイメージが違った。
原作がヤングマガジン連載作品だったので、ミスマガジンの彼女を無理目に突っ込んだのがバレバレだったのは、まあ“大人の事情”だろう。

──だって、ソノコくんはガリガリに細くないといけないんだもの。

なので、映画化で気になったのは、ストーリーの重要なポイントとなる「ソノコくんが激太りする」シークエンスをどうするのか、ということだった。
だって、高岡早紀は、僕が高校生だった当時、既に当時の一般的なアイドルよりは“当世風”にグラマラスなプロポーションだったんだから。

……でも、だからって激太りソノコくんのシーンは、別の女の子に演じさせるだなんて。
大人ってヒドいや。



というわけで、その後も何かと気になり続けていた高岡早紀なのだけれど、「四谷怪談」の脱ぎっぷりに「おおっ!」と叫び*1、「KYOKO」なんて村上龍の自己満足はおいといて、篠山紀信の写真集でさらに「おおおおっ!」と叫んだわけだけど、最近は当時の勢いもなく、すっかり“セクシー担当”女優になっちゃった……でも、それはそれでいいのかな、とも思う。

現在公開中の「寝ずの番」でもコッソリと“担当分野”で出演しているんだけど、「セクシーその一!*2」と、がんばったワリには、プレミアの舞台挨拶にも呼ばれず、地味に役割をこなしている感じ……なのかな。
あのシーンの高岡早紀の髪型や衣装は、室井佑月のコスプレかと思った(あと酔っぱらい方も)


自分のフィールドで渋く好演を続けている彼女なわけだけれど、そのシーンを見ていて、じつに個人的に気づいたことがいくつか。

1.最近魅力的だと思う女性は30歳を超えていることが多い(……自分が歳とったってことか)

2.ああいうこと(「寝ずの番」の高岡早紀の出演シーン)は、昔は時々あったのに、最近は全く無くなってしまった


……仕事も金もなく、寄ると触ると周りと喧嘩ばっかりしていたような若造の頃は、ああいう「事件」も時々はあったのに、最近人生がモノトーンすぎる。
タクシーの後席であんな「事件」があったのも30前までだよなあ(……と、遠い目)

 やっぱり、ハゲてきてるのが悪いのか? 悪いのかっ!?(と、逆上)

最近、一度目のデートにしかつきあってもらえない、そして、その後は音信不通になってしまうデフレスパイラルにハマっているワタクシといたしましては、やりどころのない憤りにも似た感情が、フツフツと沸き上がってくるのをとめられないのであります!(と、また小沢昭一になってる)

というわけで、本当に書きたかった話題、映画「寝ずの番」のハナシは明日のココロだ〜っ!


■Wakeful Night(「寝ずの番」北米版)

追伸1 でも、中井貴一は額が後退し始めてようがなんだろうがカッコよかった。かくありたいっ!

追伸2 それこそ室井佑月に言わせたら,
「一回目のデートで手も握ってこないようなオトコはダメ!」
ってことらしいけど、ホントにそんなものなのでしょうか?
そんな早ワザを繰り出したことのないワタクシといたしましては、女性のみなさまのご意見を拝聴したい所存でアリマス!

*1:これにしても佐藤浩市や荻野目慶子の怪演の方がショックだったけれど

*2:あの芸人、椿鬼奴っていうんですね……今調べた