加藤ミリヤと“プロの仕事”

casa_kyojin2009-11-25

■加藤ミリヤが生の愛の告白に大興奮!告白者の男性に思わず抱きついてハイタッチ!

男性ファンが「好きな女性がいるのだが、どういうタイミングで告白すればよいですか?」と相談。よくよく聞いてみると、その女性も会場に来ているということで、急きょ会場で生告白が行われることに! 会場全体が固唾を飲んで見守る中、無事告白は成功し、ひと組のカップルが誕生した。その告白の一部始終を見守ったミリヤも「愛を見たって感じ」と大喜びで、告白した男性に思わず抱きつき、ハイタッチを交わしていた。


ショーとしては“心憎い演出”というところでしょう。

会場に詰めかけたミリヤファンの中から、3人の女性がティーンのカリスマ加藤ミリヤに恋愛相談。
(略)その後、男性ファンが「好きな女性がいるのだが、どういうタイミングで告白すればよいですか?」と相談。


ファンの中から──ということだけれど、このご時世ですから、会場のファンの中からランダムに誰かを選ぶなんてことはできません──セキュリティ的に。
何処の誰かも分からない一般のファンと、ゼロ距離接触すること自体あり得ないのに、ハグやハイタッチなんてさせられるわけがない。

少なくとも、この男性が“選ばれる”こと自体は仕込みでしょう。


ただ、彼の告白そのものは、真実かもしれない。
でも、“ノー”という答えが無い状況、段階でセッティングされているはずです(とっくに告白は成功してたりとか、もっと前からカップルとして成立してるとか)

プロの仕事というものは“予想”は裏切らなければ行けないけれど、決して“期待”を裏切ってはいけないのだから(もちろん、二人とも職業的エキストラで、何もかもが台本通りの可能性だってもちろんあるけれど)


実際、僕がテレビの仕事をしていた頃も、そのテの“仕込み”はよくありました。

僕がカメラの前で話す内容は、心の底からの本音だけれど、僕がそこに立っていることはギャラが発生している仕事のわけです。
僕はあくまでも、“予想”を裏切ったコメントを発する存在として、“期待”通りにそこに立つ。

ニュースでもそれをやって、問題になったテレビ局があったけど、バラエティやワイドショーなんて往々にして“そんなもの”です。


ともあれ、彼の告白がマジであれ、ヤラセであれ、製作側が“真のプロ”ならもう一仕事しているはずです。

加藤ミリヤには、ヤラセであることも、質問の内容も、一切を知らせない──そして、アーティストと観客を、会場丸ごと騙してしまうのです。


演出という詐術とは、そういうものです。


ショービジネスというピカピカ輝く風船には、そんな素敵な“マジック”がいっぱい! つまっています。



そしてここには、もう一つの詐術があります。この見出し──

加藤ミリヤが生の愛の告白に大興奮!告白者の男性に思わず抱きついてハイタッチ!」

ファンの男性が、加藤ミリヤにコクったようにも“読める”わけです。


プロの“仕事”とは、こういうものです。


■加藤ミリヤ「WHY」

「女子高生のカリスマ」としてデビューした“女子高生”も、いつのまにか21歳。
まあ色々と──大変そうです。