そしてまた、言葉の作る「差別」
写真は「アイヌネギ」
北海道ではごく一般的……というかかなり人気のある山菜で、ジンギスカン鍋でグツグツやったり、醤油漬けにしたものをご飯のおかずにしたりする。
ニラの形をしたニンニク、といった感じの味と食感で、旨味というか甘みが強い。でも、ニオイも両方足して二倍したくらい強烈……かも。
でも例えば、サッとゆがいただけのものに味噌をつけて食べるシンプルなやり方をすると、これがまた清冽でウマい。
ところがこのアイヌネギ。PC的に「行者ニンニク」なんて名前に置き換えられることがある。
先日も北海道のジンギスカン業者から届いたメルマガに、「アイヌネギという山菜は、ジンギスカンにとてもよく合います」なんて紹介されていたと思ったら、あっという間に「お詫びと訂正」のメールが届いた。
アイヌ民族が自称するアイヌという呼称を「差別」というのであれば、それはその人が彼らを差別しているというだけの話なんじゃないか?
なんともすっきりしない気分にさせられた出来事だった。
「松尾ジンギスカン」というと、北海道ではもう定番中の定番。
花見も運動会も海水浴も炊事遠足も……とにかく一年通して、人が集まる屋外行事ではジンギスカン! っていうのが北海道です(さすがにスキー場では食べたことないけど)