“なっち”がまた! やりやがった!!
というわけで、昨日のエントリーに続いて「インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国」の話です。
でも、今回は愉快な話じゃないです。映画は本当に面白かったんだけど。
字幕で映画を見る時、恒例になっている“行事”があります。
メインタイトルあたりで出るわけですよ「字幕 ○○○○」って。
そのとき、知らない人だったら「やった」と言葉にしたり、チョイと「拍手」したりします。
で、戸田奈津子だったらブーイングするわけです。
とにかくこの人の誤訳はヒドい。
「ロード・オブ・ザ・リング」や「オペラ座の怪人」で、DVD発売の時には字幕が他の翻訳者のものに差し替えになった騒動は詳しくフォローしてる人がいるのでいまさら言いません。
あの人がプロとして最低なのは、資料にあたってないことがバレバレの誤訳をしばしばすることです。
「ミリオンダラー・ベイビー」の「4ラウンドの試合」って何?
「サハラを舞う羽」の「銃を構えろ」って何?
金払ってる観客をバカにするのはいい加減にしてほしい。
そして、なっちがやってくれましたよ「クリスタル・スカルの王国」でも。
駅でマットがインディを呼び止めるシーン。
"Dr.! Dr.Jones!!"
それを、なっちは、
「教授! ジョーンズ教授!!」
と訳してるわけです。
そのくせに、その後のカフェのシーンでマットは、
「ふーん、あんた先生やってんだ」
とか言うわけですよ。先生(教授)なの知らないんだよ! おかしいじゃん!!
まあこれは、ストーリーの流れ的に英語の"Dr."を「教授」って“誤訳”した、ってこと。
たしかに、"Dr."には教授とか、先生ってニュアンスもあります。
基本的には"Mr."と同じ単なる呼称、敬称なわけですよ(博士号を持っている人に対しての)
だけど、その後に「あんた先生だったんだ」ってセリフがあるってことは、ジョーンズが教職についていることを知らないわけです。
じゃあ最初っから「教授!」って言わせちゃダメでしょう、と。
この人の字幕は、こんなふうにいつも“ド近眼”です。
この調子なら、他にも“いろいろありそう”だけど、ストーリーがテンポよく進むので、ひっかかるヒマがなかった、ってとこなんじゃないかな。
面白かったですよ、インディアナ・ジョーンズ。
ヘビいないじゃん!
レゴになっちゃうっていうのはどんな気分なんだろ。
でもインディはともかく、マリオンはぜんぜんドレス着てる感じに見えないですね。