movie

映画「ニュー・ワールド」★2/5

昨日は「映画の日」ということで、イマイチ興味を引く映画がなかったのだけれど1,000円ならいいや、と「ニュー・ワールド」を見てきた。 とはいえ、先日「寝ずの番」を観たときに予告編がちょっと気になっていた作品ではあった。僕は世界史の勉強というもの…

「寝ずの番」★2/5

シネスイッチの「ニュー・シネマ・パラダイス」を最終日最終回に観に行き、この作品の予告編に出会った。いやもうクダラナイったらありゃしない!(ホメてます)──というわけで、昨日は高岡早紀に終始しちゃいましたが、今日こそは映画「寝ずの番」の話です…

「バットマン ビギンズ」★3/5

J-Loがいつまでたってもヒスパニック女優としてのトーンで使われてるように、ケン・ワラナビも今後ずっと“アジアン色物俳優”として使われ続けちゃうのかなぁ、と漠然と不安になった。 ……だからといって、本作での「ハリウッド俳優・渡辺謙」の扱いに「心底」…

戦国自衛隊1549 ★☆☆☆☆(2005/日)

わざわざ銀座にまで行くんじゃなかった……。 「フィラデルフィア・エクスペリメント」で始まって、順番にいろんな映画をツマミ食いして、「ガメラ」で終わる映画的キメラ、フランケンシュタイン。 「空想戦記モノ」の痛快さもないダラダラした展開で、エンデ…

「ミリオンダラー・ベイビー」★★★★☆

壮絶な人生に対する「感動」、イーストウッド、フリーマン、そしてスワンクの「名演」。そして、大半の日本人にとっては、認知、あるいは実感することが難しい様々なディテール まず、この映画は難しい。 「難しい」映画というと「チョコレート」を思い出す…

「潜水艦イ-57降伏せず」★★★★☆

潜水艦をドラマの舞台として割り切って表現しているのは思い切りが良く、むしろ好感を持った(例えば艦内はずいぶんと広い) また、フランキー堺の存在感はさすが。 以下は、兵士の「死生観」から見た大東亜戦争について、本作から考えたこと。 「兵士の本分…

「ブラックホーク・ダウン」★1/5

この作品に対する評価と涙に警鐘を。プロパガンダ映画に安易に同調するのは、単なる思考停止でしかない。この「映画」に涙するということは、構造的にパレスチナ紛争のイスラエル兵戦死者にも涙を流すことになる……という自覚がありますか? アメリカ兵が間断…

ゴジラ FINAL WARS ★☆☆☆☆

★ひとつは、平成VSシリーズの“小難しいだけでカタルシス無し”の格闘シーンを、木っ端微塵に粉砕するかのような、怒濤の対決シーンに。 「あずみ」の北村龍平が監督ということで、今度はゴジラが間延びしたゆる〜い殺陣を披露するのかと覚悟していたら、いき…

あずみ ★☆☆☆☆

「剣客商売」の寺島しのぶが、剣の達人役なのに殺陣で時々目をつぶることを思えば、上戸彩は健闘していたと思う。 「よくがんばったで賞」くらいはあげたいのでプラス★1つ。 ともあれ、無分別な子供=「北村龍平」に、予算という小遣いを無闇にあたえてしま…

「Wの悲劇」★★★☆☆ (1984/日)

構造的アイドル映画をそのまま「女優の成長物語」にシフトさせ、ピッタリはめ込んでしまったパッケージと演出の大成功。そもそも夏樹静子の「Wの悲劇」が原作のハズなのに、その小説の映画化でもなんでもないという、徹底したパラレルワールド。 舞台を土台…

「バレエ・カンパニー」★3/5

原題どおりの「The Company」という映画ではあっても邦題のような「バレエ・カンパニー」という映画ではなかったようだ。 バレエ界の内幕物と考えたときには萩尾望都のバレエ漫画の方が一枚も二枚も上手だったかもしれない。萩尾漫画では「そこまでエグく描…

「みんなのうた」★4/5

ワーナーのオフィスの試写室には初めて行った。 最終日(マスコミ試写は、ある期間を設けて行われることが多い)なので、補助席も出るくらいの盛況。エントランスを入ってすぐの受付の脇には「マトリックス」や「ハリーポッター」の劇場用のディスプレイ(ロ…

「零 ゼロ」★☆☆☆☆

ひさしぶりにどうしようもない映画を見た。どう見たって「アタック・ナンバーハーフ」よりたくさん予算を使っていそうなのに、そもそも映画を作ろうという気持ち自体が無いようにしか見えなかった。なまじVシネマよりも予算を使っていそうな分、ひどさがスケ…

11' 09'' 01 セプテンバー11 ★★★★☆

米同時多発テロの犠牲者の、死や悲しみに涙するだけで立ち止まってしまえば、見えてこない地平と、その物語たち。 思考停止状態で“正義”を丸呑みにするのではなく、「コギト」を介在させた普遍性を持つ作品。 3000人にとどこうとする米同時多発テロの犠牲者…